神楽岡町 忙中閑記01_超極薄【大木サイクル】明治通り恵比寿駅北・街のど真ん中
2年前の東京探検で発見した。渋谷区ど真ん中【大木サイクル商会】これは凄い!とおもった。奥行50cm店舗。堂々の創業80年。恵比寿駅北明治通りフレッシュネスバーガー並び。いまどうなってるんだろうか。
(2年前の8月のブログにも書いたがいまもお店は続いてるんだろうか。お店を経営するオジサンたちはガンバってんだろうか、とても気になる。。振り返ってみると、やっぱりスゲーや。。)
昼ごろJR恵比寿駅北側通る明治通り沿いを渋谷に向かって歩いていたら、古めかしい自転車修理屋さん前でオジサンたちが自転車修理をせっせと行っていた。故障した自転車2,3台が幅広の歩行者道に置かれて、お店前の道路並木、シダレザクラの木陰にはうまい具合に丸テーブルと椅子を置いて炎天下を避けてお茶したり、休憩したり。持ち込んだ自転車の修理を見守るお客さんの姿もあった。
フレッシュネスバーガー隣りの隣りサンキョービル、日産自動車ショールームが入った大きなビルの足元にこの自転車屋さんのお店はある。
自転車屋さんの前を通り過ぎ、ハタと立ち止まった。正面から見たら古めかしいがよく見かける自転車修理屋さんだけど、しかし、背面の立派なビルがギリギリ歩道手前までせり出している。一見して保護色をまとったようにビルの狭間に馴染んでしまっているが、これはと思い、引き返してお店を横からよ~く見た。
お店の奥行きが約50cmしかないのだ。しかももう一方の奥行きは50cmに満たない。
めったにお目にかかれない超極薄店舗。
その名は『大木サイクル商会』
一緒に働くオジサンたちから社長さんと呼ばれている、同じ年代のオジサンに恐る恐る話しかけてみたら、「写真撮ってもいいよ」「でもオレたちは恥かしいから写真に入らないよ」「店は昔はあそこまであったんだよ。道路と歩道拡幅でちょん切られて残ったのが50㎝のこのお店」「電気も水道もあるよ、ほらね」ホンの2,3分でも、仕事しながら応じてくれてスゴクうれしかった。
先代の親父さんの代から始めて創業80年は立派だ。ちょっと立ち話をしている間にも近所から、故障した自転車を押してお客さんが次々にやってくる。中には外国人のお客さんらも。みんな親しげに修理が終わるのを待っている。見事だ。
「これでもね、固定資産税毎年5万円払っているんだよ。高いよね」「落書きは時々やられるよ、イタズラするやつもいるし」
凄いと思った。ピカピカなでっかいビルよりもこっちの方がボクは好きだな。
しかし、グーグルマップにも、ヤフーみてもこの店舗『大木サイクル商会』は地図のどこにも載っていない。こういう小さな営みを拾えないのは、何ともさびしいねぇ。(2010.0828kashiwaoffice)